いとの音楽ブログ

バンド紹介、ディスクレビューからセンチメンタルな独り言まで幅広く取り扱っております。どうぞごゆっくり。

これが「おとなになる」ってことだとか

 

最近ブログを全然更新してない。

 

もともと大した頻度で更新してなかったけど、月1、2回程度は続けていたものを2ヶ月以上更新してないのは、滞ってると言っていいと思う。

 

それはおそらく仕事やらなんやらが忙しいせいで、かといってスマホを開く暇がないほどの忙しさかと問われれば、ラインやツイッターは開くし、惰性で続けているスヌーピードロップスはもっと開いている。ネタがないのかと問われれば、毎週のように好きなバンドの新譜がリリースされ、聴きながら「うおー」って一人感想にもならない声を漏らしたりしてる。

 

そもそもブログなんて趣味でしかないし、更新してないからって誰になんの影響もない。こうやって言い訳を考える必要もない。それでも、こんなにもどうでもいいことを文章にしたためてみる気になったりしたのは、なんだか毒にも薬にもならない文章をふと書き起こしたい気分になったからで、実際のところノートの切れ端にでも書けば満足しちゃうのかもしれない。読ませてごめん。ついでに白状すると、実はそんなに忙しくなんてなくて、文章を書くのにちょっと飽きたりしただけかもしれない。正月にお雑煮食べたり、実家の犬っころとプロレスして遊んだりしてたし。そうだ。あけましておめでとうございます。

 

音楽の話でいえば、年末にみそっかすが解散を発表したのが個人的にいちばん衝撃的なニュースで、「好きだったのにな」と解散決まってから言い出す似非ファンに成り下がった自分に少し嫌気が差したりしてた。たしかに最近はあまり聴いてなかった。

 


https://youtu.be/PcK3BUd98jY

 

 

みそっかす→ミソッカス→みそっかすと改名、方向性の転換を繰り返す迷走っぷりには目をつむるとしても、昭和歌謡曲を思わせるメロディの古めかしさと小気味良いテンポ感が良い案配で混ざり合ってほどよいダサかっこよさを生み出している、本当に良いバンド。ただ、キーボードがうるさい。いや、音じゃなくて、動きが。キーボードを弾くことにどうか集中してほしい。

 

他にも「ム○ンライト伝説」とか「擦り切れた靴とロケット」とか、一時期馬鹿みたいに聴いてた曲を久しぶりに聴いたら、やっぱりものすごく大好きな音楽で、ほとんどライブにも行ったことないくせに解散が決まってから古参面してライブ行きだすあいつらの気持ちが少しわかって悔しさと切なさと複雑な感情が芽生えてしまった。

 

今さら言われても困るかもしれないけど、すごくかっこいいバンドだから聴いたことないって人もぜひ聴いてみてほしい。

 

 

最近いったライブの話でいえば、年末のバーンアウトのワンマンと、昨日のマカロニえんぴつのツアーファイナルくらい。そりゃもう、かなり良かった。とはいえその2バンドの良さについてはもう十分ブログで語ってて、今さらライブレポみたいなことするのも野暮としか思えないから、残念ながら記事にはならない。「絶対良いから観に行け。以上」で終わってしまう。不毛。

 

ただ、ライブを観たあと少しだけ、ライブの感想と全然関係ないことを考えていた。

 

それは、最近、「絶対に良い」とあらかじめわかってるライブにしか行ってないなってことで。

前はもっと、YouTubeで一曲だけ聴いて気になって、たまたま明日ライブやってるらしいからふらっとライブハウス行ってみたら他の曲もめちゃめちゃ良かったとか、そこで演奏を初めて見た名前しか知らなかった対バンがすごく好みだったとか、そういう"良いものとの思わぬ出会い"みたいなものがたくさんあった。その分、好きにはなれなそうな音楽もたくさん聴いてきたけど。

 

最近は、前から大好きで「このバンドのライブは絶対行きたい」って思ったものにしか行ってないから、当然満足度も高いけど、先の、鮮度の高い衝撃のようなものはしばらく味わってない。もちろん、高い期待値を超えて最高のライブをしてくれる大好きなバンドがいてこそこんな贅沢な考え事ができるんだけど、それでもやっぱりそういう種の衝撃を受ける機会は年々減っているのは間違いなくて。

 

やっぱりがむしゃらに新しい音楽を追うのも体力がいることだから、それができなくなってきてるのは、純粋に「衰え」であって、「老い」なんだろう。だんだんと聴く音楽が絞られていくのは、別にそれが悪いとは思わないけど、新しい感動を探すエネルギーが切れてきてるみたいで、なんだか切ない。確実にその傾向が自分にも現れてるということを認めるのがしんどい。

 

これが「おとなになる」ってことだとか、そんなふうに簡単な言葉で割り切れたら、数年後に紅白観ながら、流行りから少し遅れたバンドに対して「いまはこういうのが流行ってるんだ」とか言っちゃうおっさんに自分もなれるのかもしれない。本当に嫌だ。

 

新しい音楽たくさん聴いて、良いかもわからないライブにも行って、誰でも言えるようなチープな感想を好き勝手言ったりして、せめてなけなしの感性を、雑に磨き続けて生きていたいな。